不登校の子に親がしてあげられること

 

 

子どもの不登校。

「見守りましょう」

どこへ相談しても最後は
そんな風に言われるだけで終わる。

「じゃあ、どうしたらいいの?」
「親としてできることは何なの?」

そんなごくごく単純で基本的な疑問には、
驚くほど誰も具体的に教えてくれない。

――というのは、不登校の子を持つ親
あるあるの話だと思う。

そして怒りが込み上げる。

結局のところ、学校の先生も
スクールカウンセラーの人も、
自分の子どもは不登校になってない。

子どもが元気に学校に通っている人が
何をわかったふうに言ったところで、
説得力なんてちっともない。

根本的にわかってないから安易にすぐ

「見守りましょう」

で誤魔化してくる。

「一体なんだよ、これ?」

思い返せば11年前、小学3年生の
息子が不登校になった当初。

僕もそんないらだちを抱えてた。

でもね。

今にして思う。

そんなに簡単でわかりやすい
解決の言葉なんてないのだと。

軽々しく言えないんだよ、不登校って。

だから「見守りましょう」みたいな
曖昧でホワッとした言い方になる。

そしてこの曖昧なホワッとした話を
身も蓋もなく言い換えるとこうなる。

「今のあなたにできることは
ありません。残念ながら」

要はそれをマイルドに言ってるだけなのだ。

そう、不登校の子に
親がしてあげられること。

親がしてあげられることが何かある、
と思い込んでいること。

厳しい言い方かもしれない。

でもそれこそが、実は一番の
「親の思い上がり」なのだ。

不登校の子に親がしてあげられること。

もっとはっきり言うと、子どもが元気に
再登校するためにしてあげられること。

そんなの、何もない。
そこにまず気づくこと。

それがある意味、スタート地点でもある。

でもね、これ、認めるのが
またキツいんだよね。

子どもは絶賛、弱ってる。
なんとかしてあげたい。
いや、親である自分がなんとかしなくちゃ!

そんな親心が盛大に発動する。

ただ本当に逆説的だと思うのだけれど、、、

親はなんとかしてあげられないんだよ。

元気に学校に通うこと、に関しては。
誠に残念なことに。

じゃあ、一体どうすればいいの?

確かに元気に学校に通うこと、
に関しては親がしてあげられることはない。

でも親が子どもにしてあげられることは
まったくのゼロじゃない。

例えば?

とことん、子どもの味方になること。

「担任の先生には会いたくない」

子どもがキッパリそう言っているのなら、
どんなに先生がぐいぐい迫ってきても、
どんなに先生に悪いなと思っても、
先生を子どもには会わせない。

他には?

とことん、家の中を安全基地にすること。

あったかい布団と美味しいご飯。
それを提供することは、不登校の子に
親ができる数少ないことのひとつだと思う。

親はなんとかしてあげられないんだよ。

元気に学校に通うこと、に関しては。
誠に残念なことに。

そこに、なるべく早く気づくこと。
それが大切なんだよね。

で、ですね!!!

そうやって子どもの味方でいて、
美味しいご飯とあったかい布団を提供して、
日々を過ごしていくと、どうなりますか?

結局「見守っている」という図になる。

あら、なんとマア不思議な!笑

っていう話なんだよね、
グルッと一周まわって。

ただこの「グルッと一周」に
自らすぐに気づくのは実に難しい。

だからマイフレンド。

「情報」と「繋がり」が大事、
といつも口を酸っぱくして言っております。

たくさん本を読みましょう。
親の会など繋がり持ちましょう。

今日も良い1日を。

P.S.
日本で唯一の不登校専門出版社、びーんずネットの書籍のお求めはこちら(情報)↓

次回9月のびーんずネットお散歩会のお申し込みはこちら(繋がり)↓

プロフィール写真

 

記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。

更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
Sponsored Link



まず親が幸せになる|びーんずネット

不登校のセミナーやカウンセリング、インタビュー事例集をお届けする活動を夫婦でしています。ぜひご覧ください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。