社会のまなざし

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びーんずネット発行の
不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』。

昨年4月に発行したVol.7でお話いただいた
香川県まんのう町の僧侶、片岡妙晶さんの
記事が毎日新聞に出ている。

全国最年少の教誨師になられたとのこと。

ご活躍の様子、嬉しく拝読した。
短い記事で全文読めるので、ぜひ。

嬉しく拝読したのだけど、、、

胸が痛んだのは次の一節だった。

自身の半生を振り返ると、不登校は「前科者」に近い扱いだったことに気づいた。相手が不登校を知った瞬間に態度を変えることが何度もあった。議論の最中に突然、「こいつの頭が元々おかしいから」と打ち切られたこともあった。次第に「自分の味方は自分だけ」と思い込むようになっていた。

不登校はまるで前科のような扱い。
知った瞬間、相手が急に態度を変える。

本当にね、ここだよねと。

この社会のまなざしが変わらないと、
いくら不登校を別のポジティブな言葉に
単純に言い換えてみたとしても、
根本は変わっていかない。

思い返せば僕も息子の不登校を
「可哀想」扱いをされることには
物凄く反発があった。

勝手に安全地帯から無責任に
同情なんてしてもらいたくない。

不登校はただの不登校だ。

別に悪いことしてる訳じゃない。
それに事情は人による。

登校=是、不登校=非、
という古い前提があるから
可哀想扱いしたり、前科者扱いしたり、
腫れ物扱いしたりする。

「そうじゃないんだよ」
「いろいろあっていいんだよ」

――という、共通認識。

それを社会全体、あたり前のように
大人も子どもも自然に持てるように
なったとき、はじめて、親も子も
不登校で誰も傷つくことがなくなる。

まあ、逆に言えばそうならない限り、
不登校で傷つく人はなくせない。

あ、しまった。

暗い結論に落ちてしまいそうだ……。

なので、乱暴に締めくくることにする。

大丈夫マイフレンド。

まずは自分を守るためでいい。

話が通じる相手、
同じ立場の心許せる相手、
そういう人とつながりましょう。
しっかり情報取って、
心無い言葉からの盾にしましょう。
たくさんのリアルな事例を知って、
将来の不安に対する耐性をつけましょう。

私たちは決して一人じゃないし、
もちろん間違ってなんかない。
悪い訳でも、可哀想な訳でもない。

いや、むしろこっちのほうが
我慢強いんだ、たくましいんだ、
道なき道を進む「勇者」なんだ、
くらいにね。

勢いとしては持っておきたいよね。

と、ロジックでなくポエムで締める。笑

今日も良い1日を。

P.S.
片岡妙晶さんのインタビュー記事
「今がちゃんとしてれば過去はどうとでもなる」
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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。