不登校が作ってくれた不思議な縁

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午前中、川崎市教育委員会に行ってきた。

5月に開催予定の不登校テーマ映画
『円〜CHANGE my life〜」
上映とトークの会。

このイベントに教育委員会の後援を取った。

なので、川崎市内にある
全小中学校にチラシを配布できる。

具体的には教育委員会に設置されている
各学校宛の配架棚にチラシを入れておく。

そこから定期便で各学校に
様々な書類と共に送られていく仕組みだ。

川崎市役所裏の駐車場に車を停めて、
ガラガラと台車で現場へ向かう。
担当の方に許可と入館証をもらって
くだんの棚まで台車を押してていく。

川崎には全部で169校の小中学校がある。
そしてその分の棚がズラッと並んでいる。

そこへ片っ端から
束にしたチラシを入れていく。

作業としては10分少々のものだ。

でも、昨日の朝
『学校に行かない君が教えてくれたこと』
を読み終わったばかりだったせいか、

とても感慨深かった。

それぞれ棚にはひとつひとつ、
学校名がテプラで貼ってある。

そこにはもちろん、
忍介が不登校になった小学校もあった。

忍介はまったく通わなかったけど、
学籍だけあった中学校もあった。

別にチラシをポイと棚に入れるだけだ。

でもその2校にはなんか、少しだけ
特別な思いを込めてそっと入れた。

思い返せば小学3年生だった息子が
不登校になって、あれからもう10年。

きっと当時いた先生たちは
すっかり入れ替わって誰もいないだろう。

かくいうアタクシだって、
なんと、会社員を辞めちまった。

それどころか今は
不登校の書籍を作って売っている。

不登校だった風芽美空さんの本を出版し、
美空さんたち不登校生がつくった映画の
上映会を企画し、開催しようとしている。

そして今、川崎市教育委員会の棚の前で
一人せっせとチラシを入れている。

こんな10年後は想像すらできなかった。

本当に不思議な縁を、
息子の不登校が作ってくれたなあと。

結局何が言いたいか?

はい、ただのオッサンの感慨です。
ポエム魂が盛大に発動しただけです。

長々と失礼しました……。

と・い・う・こ・と・で。

5月21日の午後、上映会をやります。

場所は武蔵小杉、定員は40名。
ゲストに映画のプロデューサーを務めた
風芽美空さんをお迎えして、
上映後はトークの会もあります。

お申し込みはこちらから↓

今日も良い1日を。

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2 件のコメント

  • >でもその2校にはなんか、少しだけ
    >特別な思いを込めてそっと入れた。

    心に沁みました

    • 田中先生、いつもコメントありがとうございます。
      他はともかく、感慨深くて機械的には入れられませんでした。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。