感情ヒューリスティック

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夜風と歓声と興奮の中。
スタジアムで飲むビールはとびきり美味しい。

正直言ってビールの値段は高い。
でもこういう時くらい、
自分へのご褒美としてぜいたくもしたい。

ただ、同じビールを家でテレビを見ながら
飲むのはどうだろうか?

味は同じはずだ。でも家飲みの味は
スタジアムビールの美味しさとは別物だ。

日経MJ8月27日号のコラム
「なるほどスマート・エイジング」
東北大学特任教授村田裕之さんの

「球場ビール、うまさの「正体」」

での解説を読んだ。

曰く、こうした現象を心理学で
「感情ヒューリスティック」
と呼ぶとのこと。

人は感情的な要素で経験則や先入観に基づいて素早く判断する傾向を意味する。前述の通りおいしいと感じる背景には様々な要因があるが、通常私たちはそうした要因を深く考えずに「おいしい!」と言う場合が大半といえる。

そしてこの感情ヒューリスティックが
コロナ禍で世の中全体で強まっている、
とも。

どういうことか?

バーベキューや芋煮会なんかがそうだ。
屋外で大勢でワイワイ飲み食いする
楽しさは「おいしい」につながっている。

我々は経験則としてこれを知っている。

だからこそ。

この「おいしさ」を経験的に知っている人たちは、コロナ禍で行動制限されると、むしろ家の中より屋外で飲食したくなる。
緊急事態宣言により路上飲みや公園飲みが増えるのも、単に飲食店で酒の提供が禁止される理由だけでなく、上述の「おいしさ」を求めたくなるからではないだろうか。

という、見事な分析が49歳の心に刺さった。

ああ、確かに、繁華街での路上飲みには
その心理が大きく働いているかもね、と。

考えてみればわかる。
このご時世、路上飲みなんかしちゃ駄目だ。

でもそんな「論理」より「感情」の経験則が
彼らをして野外飲みに走らせるのだ。

いたく納得。納得しすぎてブログで紹介。

さて。

今日の夕方はベランダ飲みをしようかな?

でもまだ暑いか。

っていうか、肌寒くなるまでキンキンに
室内を冷房で冷やしまくって飲むビールも
これまた夏場にはうまいんだよね……。

ってむしろ今はこっちのほうの僕の
感情ヒューリスティックが作動している。笑

今日は午後からオンラインセミナーだ。
ご参加のみなさん、14時お待ちしています。

良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。