ロストフの14秒

連日、紹介シリーズが続いちゃうんだけど、
まあ、心が動いたことを
シンプルに書いていく、ということで。
(毎度ながら不登校とは全く関係ありません)

2018年、夏。
あなたはあの衝撃を覚えているだろうか?

サッカーW杯ロシア大会。
直前の監督交代劇もあった。
「おっさんジャパン」と揶揄された。

ネガティブな前評判をくつがえし、
世界中からブーイングを浴びながら、
一次リーグを突破した。

そして臨んだ決勝トーナメント。
舞台はロストフ・アリーナ。

誰にも想像つかなかった図を演出した。

優勝候補と目されたベルギーを追いつめ、
初のW杯ベスト8にあと一歩と迫った。

しかし、待ち受けていたのは
あまりにも残酷な幕切れだった。

同点で迎えた後半49分。

本田の渾身のフリーキックは
惜しくもキーパーに弾かれる。

直後、日本のコーナーキック。

本田が蹴る…クルトワ出ました。
このカウンター気をつけたい。
さあカウンター。スピードが上がる。
デブルイネのスピードが上がる。
デブルイネについていきたい。
ああッ!フリーの選手が一人いる!
長友がそこについている!
ルカク、スルーして…シュートオォォォ!

本田のコーナーキックから
シャドリの逆転ゴールまで、わずか14秒。

歴史に残る超高速カウンターアタックは
どのようにして生まれたのか?

その舞台裏では何があったのか?
交錯する思いはどんなものだったのか?

それを探るドキュメンタリーだった。
ものすごく良かった。

時間と興味がある人はぜひ、見てほしい。

NHKスペシャル「ロストフの14秒」
日本VSベルギー 知られざる物語

この試合。

最後の14秒は、これまでも散々、
You tubeで何度も何度も見てきたけど、

このドキュメンタリーを見て
衝撃だったのは、ルカクが最初から
スルーするつもりだった、ということ。

白状すると、あのシーン、あの瞬間、
長谷部が付いてルカクがスルーしたとき…、
個人的には一瞬助かったと感じた。

まさかシャドリがあんな風に
詰めているとは思ってもみなかった。

そして、あんな全力疾走をしながら
シャドリのことをきちんと見ていたのは
本当に、ルカクすごいと思った。

この試合を最後に、
代表引退を宣言した長谷部が振り返る。

「諦める」っていう言葉があって
まあそれを、まあちょっとこう、
屁理屈じゃないですけど、
言い換えると「明らかに見極める」
っていう意味もあると思うんですよ。

で、この試合このシーンっていうのは
自分の中では、それが非常に…
合う言葉であって、

まあ自分…長谷部誠という選手が
このキャリアで、うーん、なんだろう…
最終的に、ここまでの選手だったんだな、
という意味では、すごく…、

自分は…、受け入れてる自分も、
素直に受け入れてる自分もいますね。

カメラに向かってそう語る長谷部。

ただ、言い終わったその後、
眉が一瞬だけ曇り、視線をそらす。

その一瞬に、なにか
全てが凝縮されているようだった。

そんなこんな。
たまらない内容だった。

最後、番組が僕らに問いかける。

ロストフで経験したこの14秒。

それは4年後、
奇跡を起こす力となるだろうか?と。

ロストフに咲いて、散った夢

2018.07.29
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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。