節目の10号目

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10年前の、季節はちょうど今頃だった。

当時小学3年生だった息子が
学校へ行けなくなって家にひきこもった。

焦った。

なんとか教室に戻れるように
親として道筋つけてあげたい。

そう思った。

なぜ焦ったのか?

後になって振り返れば、
の話なのだけど――。

学校行かずに大人になった人に人生で
一度も出会ったことがなかったからだ。

学校へ行かずに大人になるとどうなるのか?
それがまったくわからなかったからだ。

文字通り、生まれて初めて出会った
不登校の子はなんと、自分の息子だった。

だから焦ったのだと思う。
本当に手元に情報がまったくなかった。

思い返せばあの頃、
自分たちが切実に知りたかったこと。

それは不登校の「その先の人生」は
どうなるのかということだった。

それも、著名な人のわかりやすい
サクセスストーリーなんかじゃなく。

僕らと同じ市井に生きる人のナマな話、
リアルで等身大の「実例」が欲しかった。

だから今、自分たちがそれを作っている。

不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』のことだ。

正直、こんな本は今でも他に
滅多にない本だと思っている。

そして今の世の中にこれほど必要と
されている本は他にないんじゃないかとも。

ってその割には売れてないんだけどね……。

まあ、それは僕のマーケティング力が
不足してるということで、一層精進します。

何が言いたいか?

今年6月の新刊の発行に向けて
年末から動いてきた。

『雲の向こうはいつも青空』には毎号、
7名の方のお話を掲載している。

そして昨日、最後の候補の方から
ご協力の快諾をいただいて――。

これで晴れて今回も7人揃いました。
(パチパチパチパチ)

その第10号目になる。

累計で70人の方にお話を聞ける形になった。

ごめんなさい、
それがどーしたという話ですよね。

でも節目の10号目の門出ということで、
改めて気合が入ってるのでね。

どうしてもツラツラ書きたくなった次第。

インタビューはもう早速、来週から始まる。

半年間の長丁場だ。

絶対に良い本になる自信はある。
いつものことだけど。笑

そういうわけで2024年も
二人で一人の仮面ライダーWこと、
アカネ&ジュンイチ、がんばります。

さあ行け、びーんずネット。

って鬼編集長はたぶん、毎度ながら
普段通りマイペースだと思いますが。

今日も良い1日を。

P.S.
不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』、バックナンバーも全巻発売中です。
読めばきっと安心と勇気につながる、合計63人分のリアルで等身大の不登校の実例がお読みいただけます。
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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。