雨の夕べ、歯科医院に行く

昨日18時。
雨の中、傘を差して歯医者に向かう。

3ヶ月に一度通って
歯石を取ってもらっている。

「時間空いちゃったんで
レントゲンを撮りますねー」

とさらっと言ってくるのを、
費用もかかるし要らない、と断る。

しかしなんで歯医者さんは
毎回これを言うんだろう?

歯医者さんがレントゲン代を
負担してくれるのならいいけど、
こちらが払うんだからやめてほしい。
断るのだって、一応は気まずいんだから。

そんなやりとりの後、
晴れて超音波ドリルで歯石を取ってもらう。

キュイイイィィィィィィィーーーン
キュイイイィィィィィィィーーーン

骨を通して音が響く。
黒板を爪でひっかく音も嫌だけど、
これも本当に嫌な音だと思う。

おおっぴらに痛いと言うほどじゃないけど、
微妙に痛いというか、沁みるというか…

気がつくとちょっとだけ
肩に力が入ってしまっている。

なんだかなあ、
とこの不快な音を聞きながら思った。

AIだシンギュラリティーだなんだって
世間は騒いでいるけどさ、

結局いまだに歯石ひとつ取るのだって
こんな不愉快な音を聞かなくちゃいけない。
雨が降ったら千年変わらず
傘という極めてアナログな物で避けている。

超音波ドリルがモーツアルトの
交響曲41番ジュピターの旋律を奏でるとか、
ドローンの傘が守護神のごとく雨風や
花粉を完璧に防御してくれるとか、

…そうはなっていない。

たぶん僕らが死ぬまでには、
そうはならないだろう。

そして人間の心の悩みは、
古代ギリシャの頃から不変だ。

いや、ギリシャの哲人たちより
もっとナマでわかりやすい。

月曜日が嫌だとか、
嫌いな奴と会いたくないとか、
恥ずかしくて人に言えないとか、
隣の芝生が青く見えるとか。

え?
それの何が不満なの、って?

別に不満じゃないですよ。笑
ただ、思っただけです。

変わっていくものもある。
でも変わらないものも多いよなあ、と。

科学だ進歩だ、言いながら一方で、
意外なくらい、変わらない。

そうは思いませんか?

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。