晴れているのに雨降り

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駅前のスーパーを出たら、突然の雨だった。

すぐにやむんじゃないか、と
コンビニで少し時間をつぶす。

けれど、すぐにやむどころか
夕立のように激しく降り出す。

仕方がないので大きめの傘を買った。

「こういう時に限って、
歩き始めたらやんだりするんだよね」

うちの奥さんと二人、
そんな会話をしながら雨中を歩く。

ふと空を見上げると前方は晴れている。
春のやわらかな青空がある。

でも今いるココはどしゃ降りなのだ。

実に不思議な気分だった。

・・・・・・・・・・

『雲の向こうはいつも青空』

これは僕らが作っている
不登校インタビュー事例集のタイトルだ。

僕らは知識としては知っている。

今、雨が降っているこの瞬間にも、
別の場所では青空が広がっていることを。

でもどしゃ降りの最中にいるときは、
どうしてもそのことを忘れてしまいがちだ。

昨日みたいに向こうに青空が見えていて、
でも今いるここが雨降り――そんな風に
いつも雨が降ってくれたなら。

実に分かりやすいのにな。
希望を持てるのにな。

結局、家にたどり着くまで
雨はやまなかったのだけど…。

びしょ濡れになった靴を
玄関で脱ぎながらそう思った。

・・・・・・・・・・

不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』。
https://beans-n.com/lp/behind-the-clouds-vol3/

この冊子があなたにとって、
少しでも気持ちが晴れるような、
向こう側にうっすら青空が見えるような、
そんな一冊になれたら嬉しいです。

今日も良い1日を。

P.S.
『雲の向こうはいつも青空』の「オンライン読書会」を、今週土曜日5月2日の午後2時からやります。
「読書会」とはいうものの、好きな一節を披露しあった後はもう、ざっくばらんに話し合う会です。
お申込み、お待ちしています。
https://dokushokai200502.peatix.com

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。