背中を押せばなんとかなる、はやっぱり違うと言いたい

 

 

 

本当にね、記事タイトルの通り。
「勇気ある告白」だと思う。

連休明け。

今、まさに子どもの不登校に直面して
戸惑っている方は多いと思う。

どうか無理をさせないでほしい。

「でも安易に休むと休み癖がつくのでは?」
「背中を押すタイミングも大事では?」

という心配をする人も多い。

この「休み癖」と「背中押す」話。

不登校界隈の親の間でよく出るワードだ。

あくまでも僕の主観だ、ということは
最初に断っておくのだけれど、、、

「親の幻想」なんだと思う。

冒頭にも出したけど、
不登校は休み癖とはむしろ対局にある
「勇気ある行為」なのだ。

まずそこをしっかり理解したほうがいい。

そして「背中押す」の話もね。

「結果的にそうなった」

というエピソードもあるとは思う。

でもそれはたまたま本人のタイミングと
親の思いが重なった、という話だ。

厳しいことをあえて言うのだけど、、、

「ちょっと背中を押せばなんとかなる」

という発想自体が違う、と僕は言いたい。

もちろんアドバイスや提案は、
子どもに求められたらしてもいいとは思う。

でも求められていないのに親が勝手に
子どもの背中を押そうとするのは違う。

どれだけ背中押そうが何をしようが
だめなときはだめなんです。

逆も然りで動くときは動き出すんです。

とにかく本人の気持ちが大事。
とにかく本人のタイミングが一番。

さらにあえて、もっともっと
マゾヒスティックなまでに
厳しい言い方をするならば――。

本人がその気になるまで
永遠に待つしかない。

そう、待つのは永遠なんです。

「いつまで見守ればいいんですか?」

という、若干キレ気味の質問。
これに対する回答は「永遠」なんです。

もっと言うと待ってはいけない。
首を長くしないことが大事。

とにかく親がなんとかできる、
と安易に考えるのは違うんです。

むしろ、なんともできないんです。
誠に残念ながら。

それを、まずしっかり受け入れる。
それが第一歩目なんです。

いや、厳しい話なんです。本当に。

でもだからと言って絶望するのも違う。

親にできることはちゃんとある。

家の中を快適で安全な場にすることだ。

美味しい食事と温かい寝床を用意する。
子どもに勉強や進路のことを話さない。
腫れ物扱いではなく普段通りに接する。

例えばそれだけでも、子どもにとっては
かなり家の中は平和で安全な場所になる。

なあんて。

偉そうに上から目線で言っちゃってますが、
最初からすんなりできる人はまずいない。

かく言うわたくしも、数々やらかしてきた。

散々やらかしてきましたとも!

毎日毎日、来る日も来る日も
なんとか背中を押そうとしてた。

でもね、だからこそ今、
12年前の自分に向かって言いたい。

背中を押す、はやっぱり違うよと。

ダチョウ倶楽部が真理なんです。

「押すなよ! 絶対に押すなよ!」

まあ、「絶対に」とまでは
言い過ぎだとしても。

生半可に押していいことは、
まずないと思ったほうがいい。

いや、厳しい話だ。

だからこそ、
情報と繋がりが必要だと心底思う。

何か言いたくなった時こそ
心にダチョウ倶楽部。笑

今日も良い1日を。

P.S.
「とはいえ……」
「頭ではわかるけど……」

というのは、学校苦手な子を持つ親の本音だと思います。

同じ悩みを抱える仲間だからこそ、通じ合うものもあります。
朝のひととき、自然の中を歩きながら一緒に話をしませんか?

毎月開催のびーんずネットの散歩会、今月は川崎で開催します。
よろしければぜひ。

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2 件のコメント

  • 本当に永遠にですよね。
    親の会でも、聞かれるけど待つ以外にできることはってなったら、子供の事気にせず自分のことやってて、永遠にまちながら、忘れてて気づいたら子供達が進んでいたりしますよね

    • 生杉さん、コメントありがとうございます。そうなんですよね。待つこと自体忘れてて気づいたら――というのは本当にそう思います。
      子どものことを気にせず自分のことをやる。ただこの境地になるにもやっぱり時間はかかりますね……。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在20歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。