一緒にいさせてもらってる貴重な時間

 

 

 

僕は野球少年だった。

子どもの頃はよく、日曜日の夕方に
弟や父とキャッチボールしたりした。

「自分もいつか、子どもと一緒に
キャッチボールできたらいいな」

そんなふうに思っていた。

で、実際やってみた。

忍介が小学校2年生のときだったかな?

でも彼はボールを取るのも投げるのも
あまり好きじゃないみたいだった。

多分そもそも球技に興味がない。
ぜんぜんキャッチボールにならなくて、
結局すぐにやめた。

僕はバンド少年だった。

高校・大学と仲間とバンドを組んで、
1960年代の音楽を演奏しまくった。

「自分もいつか、子どもと一緒に
ビートルズをハモれたらいいな」

そんなふうに思っていた。

だから忍介が中学卒業するタイミングで
ベースを買ったとき、ちょっと嬉しかった。

彼の好きなBUMP OF CHICKENの
「ray」を僕が耳コピして弾き方を教えた。

でも彼はベースを買ったはいいけど、
演奏することには情熱がないようだった。

あれから4年。

今も彼の部屋にベースはある。

4本の弦は多分買ってから
一度も張り替えられていない。

でも別にぜんぜん気にならない。

今、突然思い出しただけだ。
「昔はそんな淡い夢があったんだな」と。

キャッチボールも、ビートルズのハモリも、
今は別に全然いらない。

彼は彼で別の側面でものすごく面白い。
一緒に楽しく歴史や哲学の話もできるし。

子どもは親の思い描く通りになんて
絶対にならない。

だから子育ては楽しいんじゃないかな?

「子育て」って言葉もナンだよね。

勝手に育つものだと思う。

むしろ親は子どもに一緒に
いさせてもらっているんじゃないかな?

彼がいつまでこの家にいるのか知らない。

「子ども部屋おじさんになるかもよ」

とうちの奥さんは笑うけれど……。

それもこれも、今という
「一緒にいさせてもらってる」
貴重な時間なんだよね。

そんなこんなです。

って今、久しぶりに「ray」聞いてみた。

いい曲だ。懐かしい。

んでもってこの曲のベース、
やっぱ地味にカッコいいな。

忍介サン弾けばいいのに!笑

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。