文字起こしにかけた時間
不登校をテーマにしたインタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』。
昨日刷り上がりが届いた。
去年の9月末に企画して、
11月を中心に7人の方に取材した。
先日も書いたけど、
書き起こした文字数は合計で241,894字。
取材の総録音時間は18時間17分だった。
文字起こしには3〜4倍は時間がかかる。
だから80時間くらいはひたすら再生して、
文字に起こすという時間を過ごしてきた。
我ながら結構な時間だったと思う。
しかーし!
そこで、ハタと思い至ることがあった。
忍介のゲームのことだ。
92時間かけてクリア
ペルソナ5というゲームを
92時間かけてクリアした、
と忍介は話していて、
今は2回目をやっている。
92時間…。
文字起こしの80時間という時間の長さと、
忍介の92時間というゲームの時間が
初めてそこで僕の中でリンクした。
そして改めて、、、すげえな、忍介!
そう思った。
違いは何なのか?
インタビューした内容を一言一句、
正確に文字に起こしていく。
それを合計80時間、
コツコツと地道にやりました。
そう言うと(たぶん)多くの人は
「すごいですね」と言ってくれると思う。
マラソンに挑むために毎日1時間走る。
合計90時間、つまり3ヶ月続けました。
そう言うと(たぶん)多くの人は
「すごいですね」と言ってくれると思う。
でも、、、
ゲームをクリアするために毎日9時間、
10日かけてやりました。
合計92時間です。
そう言うと(たぶん)多くの人は
「いくらなんでもソレやりすぎでしょ」
と言うと思う。
なぜだろう?
好きで没頭してコツコツやってるなら、
それは文字起こしやマラソンと
変わらないんじゃないだろうか?
80時間という文字起こしにかけた時間と、
92時間という彼がゲームに注いだ情熱を、
同じ土俵に乗せてみて実感した。
これって同じじゃないか、と。
修羅の道
最後に、、、
「実力派の中二病」が
うちの奥さんに向かって吐いたという、
迷言にして名言をご紹介。
ゲームを色々やってみてわかったのは、自分にはゲームの才能がない、ということ。
少し前まではそのことに絶望していた。でも気がついたらちょっとずつだけど上手くなっていた。
以前は人と比べて自分は才能がないとか、あそこまで至れないとか思って絶望していた。
でも気がついたらうまくなってきたし、最近は人と自分を比べなくなった。結局自分が下手なのを認めるのも努力のひとつで、他人の真似をしている限り勝てない。
とにかく色々やってみないとわかんない。
まさに「修羅の道」だよ。
先に行った人の道についていくだけじゃなくて、自分で道を開いていかないといけないんだよ。
成長していくときの気づき
なかなか良いこと言うじゃん、
と思うのと、もうひとつ。
ゲームじゃなくて、野球やらサッカーやら
将棋やら数学やらに言い換えてみたら、
これって結構な
「人が成長していくときの気づき」
そのものじゃないだろうか。
え?
親バカごちそうさま、って?
失礼しましたー。笑
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