ドラマ『0.5の男』のこと

 

 

松田龍平主演×沖田修一監督!
雅治、40歳・ひきこもり。〈2.5世帯〉暮らしによって外の世界へ放り出された男が少しずつ変わってゆく。笑って泣ける新時代の家族ドラマ

というのが公式HPでの説明なのだけど、
とっても良かった。

WOWOWのドラマ『0.5の男』を先週、
DMの発送作業をしながら一気見した。

ひきこもりが主人公、
という興味から見たんだけど、
なんだかね。

松田龍平のゆるく、あったかで
オフビートな感じがとても良かった。

そして0.5世帯分の男にして
40歳・ひきこもりの松田龍平をキモがる、
思春期お年頃真っ只中の、姪の恵麻。

この恵麻ちゃんの中学校での日常が、
これまた死ぬほど息苦しい。

死ぬほど息苦しい。

目配せしあってヒソヒソ笑い合う。
いわゆる女子の世界。

本当にね。

ただ近所に住んでるっていうだけで、
同い年の子を30人もまとめて
1箇所に閉じ込めちゃダメだよ。

それってやっぱり乱暴だよ。

絶対に人間関係に無理が生じる。
当たり前の話だ。

もっと人数を減らす。
閉じた関係性にしない。
自分の意思で選べる余地を増やす。

それが大事だと心から思った。

ドラマ全体としては、
とても心温まるものだった。

シリアスでリアルなひきこもりを
描いたものではない。

そういう意味ではおとぎ話かもしれない。

でも僕が見たいのは
心温まるおとぎ話だったので大満足。
全5話、あっという間で楽しかった。

思わず落涙したのは最終話、
父親がなぜ2.5世帯の建て替えを考えたか、
の理由がわかるシーンだ。

日課の朝のジョギングをしていたら、
住宅展示場に若い営業マンが
イベントの呼び込みで立っていた。

スーツにネクタイも初々しい。

その姿が父親の目には若い日々に
スーツを着て働いていた頃の
息子(松田龍平)に脳内で変換される。

息子にもこんな頃があったのだ。
はるか遠い昔の話ではあるのだけれど。

若い住宅メーカーの営業マンが寄ってきて
父親に2.5世帯住宅のセールストークをする。

父親は営業マンに思わず尋ねる。

「2.5世帯にすることで、
何か変わりますかね?」

そしてこう続ける。

「もう歳のせいか、自分たちが
死んだ後のことばかり考えてしまうんです。
ほっとけないんですよ、あの子のこと」

40歳のひきこもりの息子が外に出て
働くことはもう、とっくに諦めている。

とっくに諦めている。

でもね。

「ほっとけないんですよ、あの子のこと」

なぜか?

金子の純ちゃんが勝手に答える。

「親だものッ!!!!!」

ああ、また涙が出そうになる。

何が言いたいか?

すみません、うまく着地できないんですが、
とにかく笑って泣ける、いいドラマでした。

おすすめです、ということが言いたいです。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。