「人に迷惑をかけるな」
「しっかりしろ。社会は甘くないぞ」
これは、巧妙に我々にかけられた
「呪い」なのかも知れない。
そう思って読んだ。
このブログでも何度か紹介している、
「校長ちゃん」こと福岡県立花高校校長
齋藤眞人さんのインタビュー記事だ。
本当に素敵な記事なので、
よろしければぜひ全文を。
ぜんぶ良かったけれども。
やっぱり僕に一番響いたのは
冒頭の呪いに対する校長ちゃんの
明確な言い切りだった。
清々しいくらいだった。
引用する。
齋藤校長:(前略)ある卒業生が「校長ちゃん、社会は立花(高校)みたいに甘くないから、あんた社会に出たら苦労するよって言われ続けよったけど、社会にも素敵な大人いっぱいおるやん。みんな助けてくれるっちゃんね」と言ってくれた言葉に涙が出ました。
うちの学校では、卒業式に「人に迷惑をかけ続けなさい」というのが、はなむけの言葉なんです。人に迷惑をかけずにひとりでなんでもできるようになることが自立ではなくて、苦手なことを誰かに助けてもらうことのほうが大事だと思うんです。裏返していうと、自分の得意なことが誰かの苦手なことに役立てるということです。
── 助け合いましょうと小さいころから教えられるわりに、人に頼るのは躊躇してしまって難しいですよね。
齋藤校長:大人だって、ひとりの力で生きている人なんて誰もいませんね。みんな助け合って生きている。それなのに子どもを自立させようとして、人に迷惑をかけるな、なんて教えは卑怯だと僕は思います。できないことではなく、できることに目を向けて、助けてほしいときに助けてと言える力のほうが、大事だと思っています。
「人に迷惑をかけ続けなさい」
これが卒業式のはなむけの言葉って、
実に素敵な話じゃないですか?
いや、本当にその通りで。
何でも自分一人でできること。
それが自立なんじゃない。
苦手なことは助けてもらうこと。
助けてほしいときに助けてと言えること。
本当に大事なのはそっちなんだと。
「人に迷惑をかけるな」
なんて教えは卑怯なんだと。
この言い切りには正直、ぐっと来た。
もうひとつ。
齋藤校長:子どものうちは、未成熟であることが許される唯一の短い時期なのに、失敗させたくないという親御さんの余裕のなさが見てとれます。社会に出たら、時間を守らなきゃいけない、だから今から守らせる。時間は、本人の意識が変わればいくらでも守れるようになりますよ。意外とぐうたらな子がきちんとするもんです。うちの生徒さんたちも、アルバイト先ではしっかり敬語を使って現場を仕切っている話を聞きます。「きちんとしなさい、しっかりしなさい。そんなことでは社会に出たら…」と、社会に出てない子どもにこの言葉をかけること自体がナンセンスだと思います。
子どものうちは未成熟であることが
許される唯一の短い時期。
これも本当にその通りだ。
失敗させたくない、
という親の思いは一旦横に置いて。
きちんとしなさい、しっかりしなさい。
そんなことでは社会に出たら――。
今からそれを心配するのはやめませんか?
子どものうちは未成熟であることが
許される唯一の短い時期なのだから。
本当にね。納得です。
そして俺も人に迷惑をかけ続けるぞ!笑
今日も良い1日を。

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