子どもの心に寄り添うってどういうこと?

 

 

 

子どもが不登校になる。

「親にできることはなんだろう?」

親ができることはたった3つだけしかない。

  1. 疲れている子どもを、これ以上疲れさせない
  2. 傷ついている子どもを、これ以上傷つけない
  3. 不安な子どもを、これ以上不安にさせない

今、僕は息子の不登校から10年以上経って
あれやこれやがあったからよくよくわかる。

本当にその3つだけだよね、と。

でも初期段階でとにかく慌てている人には
「そうは言っても……」となる話だろう。

「いつまで待てばいいのか?」

その不安を少しでも解消するためには、不登校の子どもがどういうプロセスをたどって回復していくのか、その「回復の地図」を持つことが大切だと思っています。そうすれば、「確かに今、このような状態だ」「ここまで回復しているのか」「今後起こるのはこういうことか」と現在地の確認ができますし、親子共に今後の見通しを持つこともできます。

まさにタイトル通り、

『不登校からの回復の地図』

がよくわかる本だった。

これ、本当に12年前に
息子が不登校になったときに読みたかった。
すごくわかりやすいし、
何より明快で勇気が持てる内容だから。

全編すごくよかったけど、
個人的に一番腑に落ちたのは122ページの

「子どもの心に寄り添うってどういうこと?」

の部分だった。引用する。

寄り添う親というのを「子どもの後をついていく親」と言った人もあります。

子どもが歩き始めたら同じペースで後をついていく。子どもが立ち止まったら、親も立ち止まる。そして歩き出すまで待つ。歩き出したら、また同じペースで後をついていく、ということです。子どもが右に行くと言ったら「分かったよ」とついていく。「左に行く」と言ったら「分かったよ」とついていく。

「やっぱり右に行く」と言ったら、「もういい加減にしなさい!」と言いたくなりますが、やっぱり「分かったよ」とついていく。先回りして無理やり「こっちに来なさい」と手を引っ張ることもなければ、後ろからどんどん背中を押して「早く行きなさい」とせかすこともない。子どもと同じペースでついていく。

しかし、本当に危ないところにいこうとするときには、きちんと止める、という親の姿です。

子どもの心に寄り添う親の姿、
とっても具体的じゃないですか?

要するに!

「いい加減にしなさい」
「こっちに来なさい」
「早く行きなさい」

それを言わない。
本当に危ないこと以外は口を出さない。

ただ親は「不登校」自体が
本当に危ないことだと思うから
つい、余計な口出しをするんだよね。

でもこの本を読めば、不登校は
「本当に危ないことじゃない」
と納得できると思います。

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在20歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。