ぽちゃぽちゃお風呂

 

 

「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ」

もはや気分は凍死寸前のネロ少年だった。

J1リーグ第28節、浦和VS川崎の一戦。

まさかの2度目のゲリラ豪雨が降り出す中、
埼玉スタジアムのゴール裏で応援した。

そしてなんと!

雷雨のため前半で試合が中止になった。

埼スタのゴール裏には屋根がない。

レインコート用意してなかったのでね。

頭のてっぺんから爪先まで
文字通びしょ濡れになった。

まったくの惨めな濡れネズミ。
でも着替えの用意なんてない。

仕方がないので濡れたそのままで帰る。

そしてびしょ濡れの身に地下鉄の
凶暴なまでの冷房が容赦なく身体を冷やす。

冗談抜きに寒くてたまらない。

「パトラッシュ、ぼ、ぼ、僕はもう……」

かわいそうな純ちゃんの周りに本当に
天使たちが舞い降りてきそうだった。

あったかいお風呂だけを夢想する。

「家に帰れば風呂に入れる!」
「家に帰れば風呂に入れる!」
「家に帰れば風呂に入れる!」

それのみを希望にひたすら帰り道、
冷房地獄に耐える1時間半だった。

いやあ、寒かった。本当に。

電車を降りて感じたモワッとした夏の湿気。

それがこんなにありがたいものだと
感じたことはなかった。

じわっと涙さえ出そうになった。

何が言いたいか?

いいないいな
にんげんっていいな
みんなで仲良くぽちゃぽちゃお風呂
あったかい布団で眠るんだろな
僕も帰ろおうちへ帰ろ
でんでんでんぐりがえってバイバイバイ♪

あったかい布団と美味しいご飯。

何度も書くけど学校苦手な子どもに
親が用意してあげられることって
結局のところ、この2つなんだよね。

そしてそれは大人もおんなじで。

みんなで仲良くぽちゃぽちゃお風呂
あったかい布団で眠るんだろな♪

惨めで凍えるような思いをしても、
どうにかこうにか頑張れる。

それは「ぽちゃぽちゃお風呂」と
「あったかい布団」があればこそ、だ。

そんなこんなを思った昨夜。

あ、今朝の時点では体調は問題ないです。

ぽちゃぽちゃお風呂、ばんざい。
あったかい布団、ばんざい。

でんでんでんぐりがえってバイバイバイ♪

今日も良い1日を。

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2 件のコメント

    • 「あ、あ、ありがとうございます……(ガクブル)」

      ↑昨夜はこんな感じでしたが、一夜明けておかげさまで風邪はひかなかったようです。
      古いネタに反応いただけ嬉しいです。笑

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。