早起きした日は読書の日!
ということで読んだ。
『不登校に、なりたくてなる子はいない。』
小児科医の上野良樹さんによる本だ。
小児科外来で日々、学校が苦手な子たちと
面接する中で感じたポイントが、
わかりやすく書かれているのが特徴だ。
小児科の先生がこんなに親身だったら、
温かい眼差しで注意深くみてくれたら、
本当に素敵だなあと思う。
ただ個人的には違和感もあった。
それはきっと副題にある
「子どもといっしょに考える登校支援」
という部分が大きいかもしれない。
力点が「学校へ戻すこと」に
なっていることへの違和感だ。
「不登校にならなくてすむ学校づくり」の
重要性も同時に仰ってはいるのだけど……。
ちなみに。
個人的に一番共感した部分はここだった。
【友だちはおおいほうがいい】という、小学校に入ってから学校内で喧伝されつづける、あまりに無原則な価値観。さらに高学年になると追い打ちをかけるように、「そろそろ親友をつくりなさい」と先生に言われます。「友人と親友のちがいのあいだで揺れ動く、心やさしい子」や「ひとりでいることが好きな子」への想像力が、学校の現場にはあまりに欠けていると思うことがあります。
同じような話で、
【好きなものどうし】
という言葉もある。
「遠足のバスは好きなものどうしで座って」
「修学旅行の部屋は好きなものどうしで」
学校の先生にとっては
何気ない一言なのかも知れない。
ただ、その言葉にひとりうつむく子の姿が、
先生には果たして見えているだろうか、と。
僕自身、ひとりでいることが好きだったし、
友だちも少なかった。
まあ、今もそうだけど――。
思い返せば小学校のころ、こういう言葉が
すごく嫌だったことを、読んで思い出した。
大人からしたらささいなことかも知れない。
でも子どもたちが日々、
どんなことで悩んでいるのか?
どんなことにストレスを感じているのか?
それがとてもよくわかる本だと思う。
記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。
更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!
コメントを残す