どれだけ自分で自分に満足できるかどうかの競い合い

朝4時30分起床。

6時溝の口発の臨時バスに乗る。
今、会場へ向かうバスの中にいる。

今日はこれから
湘南国際マラソンを走る。

フルマラソンを走るのは15回目だ。

今年の6月には
100kmウルトラマラソンだって完走した。

それでも、いつになっても
マラソンのスタートラインに立つのは
特別な気分だ。

そのことを思うと、いつも
キュッと引き締まる。
慣れるということがない。

マラソンを走る人たちは不思議だ。

その先には必ず苦痛が待っている。
そのことを誰もが知っている。

苦しまずに走り切れるほど、
42kmは簡単な距離じゃない。

「マラソンを走る人にドSな人はいない」

というのは僕の持論なんだけど、

(あなたは織田信長が歯を食いしばって
37km地点を力走する図が浮かびますか?)

みんな、苦痛を承知で
スタートラインに立つ。
42kmに立ち向かう。

今日は20,000人が走る。

そのドMな
苦しみを恐れない勇敢なみんなに、
勝手に連帯感を感じてしまう。

道中、キツイだろう。

キツイに決まってる。
苦しくなければ、
そんなのマラソンじゃない。笑

でもだからこそ、だ。

みんなで一緒にゴールを目指したい。
最後は笑って楽しく
自分で決めた自分の目標を達成したい。

他人がどうかは関係ない。

これは、どれだけ自分が自分に
満足できるかどうかの競い合いなのだ。

それを、みんなと一緒に、
みんなの力を借りて、それぞれが目指す。
それが、レースという場だ。

・・・・・・・・・・

湘南国際マラソンを走るのは5回目だ。

コースも景色も全部、頭に入っている。
なんてったって2年前に
自己ベストを出した大会なのだ。

30km手前の湘南大橋。
この緩い登り坂を通過するとき、
どれくらい余力があるか。

よし、行ける!
まだまだ行っちゃうもんねー。

そう思って通過できれば、と思う。
願わくば…。

・・・・・・・・・・

と、あっという間だった。
会場に着く。

毎度おなじみの、大磯プリンスホテル。

今年もここにまた、帰ってきたぜ。

この記事をアップして、
これから荷物を預けてトイレに並ぶ。

さあ、大人の運動会の始まりだ。楽しもう!

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。