ただの防衛反応なんだと

 

 

 

なんというか。

唐突に書き始めるんだけれども。

逃げるとか降りるとかやめるとか。

そういうことを物凄く
マイナスに捉えてるよね、僕ら。

マイナスに捉えすぎている。

逃げてもいい。
降りてもいい。
やめてもいい。

そういうメッセージって、全然ない。

がんばれ。
負けるな。
諦めるな。

世の中こういうメッセージばっかだ。

いや、もちろん大切よ。

がんばれ負けるな諦めるながなければ、
120分間の死闘の末の栄光はない。

あ、これは昨日のACLE準々決勝の
川崎フロンターレのことだ(オーレィ!)

話を戻す。

逃げること。
降りること。
やめること。

それだって実は大切な戦略なのだと。

今、わたくしは声を大にして言いたい。

例えばエベレスト登頂。

気候条件が悪ければ登山家は
無闇にアタックしたりなんかしない。

まずじっとベースキャンプで
天気が回復するのを待つ。

そうですよね?
だって天候無視して登ったら死ぬんだから。

でもこと「学校」や「仕事」となると
途端に話が変わってしまう。

がんばれ。
負けるな。
諦めるな。

こういうメッセージがあふれてくる。

でもね。

人によっては生き死にに
関わることだってあるわけですよ。

思えば僕もそうだった。

ここで逃げたらだめだ。
今降りたら全部無駄になる。
とにかく会社だけはやめるな。

やっぱりずっとそう思っていた。

でも心のヒューズが飛んだ。

46歳のときの話だ。
直感的にやばいと思った。

だから次のことも決めずに会社をやめた。

いや、今だから言うけど、、、、

会社やめたはいいけれど。

やっぱり当初はね。
なかなかの敗北感があった。本当に。

がんばれ。
負けるな。
諦めるな。

それが何より自分の中にこびりついていた。
本当に、しつこいくらい。

なんというか、社会人としては落伍者。
そんな思いも正直、なくはなかった。

でもね。

何度も繰り返してしまうのだけれど。

それが人によっては生き死にに
関わることだってあるわけですよ。

にんげん、いつも少年ジャンプみたいに
強く美しい物語ではいられない。

逃げること。
降りること。
やめること。

それは決して弱いことでも、
甘えでもなんでもない。

ただの防衛反応なんだと。

もっと子どもたちに教えたほうがいい。

大人だってもっとそうあっていい。

逃げる背中、降りる背中、やめる背中。
もっと子どもたちに見せちゃいましょ。

勇気を出して。

そして同じように――。

楽しむ背中、喜ぶ背中、満喫する背中。
それもじゃんじゃん見せちゃいましょ。

罪悪感なしに、無邪気に。

そんなことを、ふと感じた春の朝。

今日も良い1日を。

P.S.
本日お散歩会参加のみなさん、日比谷公園で9時にお待ちしています!

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在20歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。