現場に丸投げしてもうまくいかない

 

 

大変興味深く読みました。

オフィスで自分の固定席を持たずに、
気分に応じて好きな席を選ぶことができる
ワークスタイル、フリーアドレス。

日々、違う人と隣り合う。

だから部署間を超えた
社内のコミュニケーションが活発になる、
というのがそのメリットだ。

このフリーアドレス制度。

最先端のおしゃれな働き方にも見える。

ところが記事にあるように、
固定席化するようなケースが
頻発しているのが実情らしい。

「みんなコミュニケーションしたいなんて陽キャの発想」

というのも実にその通りだと思った。
陰キャ人見知りの純ちゃんとしては。

ただそれ以上に

1)経営者は雑に考えている
2)現場に丸投げしてもうまくいかない

という指摘が僕には刺さった。

石倉氏は「僕は経営陣が(フリーアドレスによる) “偶発的なコミュニケーション”を過大評価していると思う。ある意味、新しい何かが生まれないことを従業員側に押し付けているのでは。本来変えるべきは会社側の意思決定の考え方や決定プロセスのはず。そこを変えることなく、『みんながコミュニケーションをとれば新しい何かが生まれるのでは』などと、経営者は雑に考えているのでは」と懸念を示した。

稲水准教授は「『働き方やオフィスの活用方法は会社の戦略に基づく』と社内で浸透させるべきで、うまくいっている企業はその落とし込みができている。ただ現場に丸投げしてもうまくいかない」と指摘した。

石倉氏は「例えば、役員が役員室を捨てて様々な席に座り、決済プロセスも飛ばして相談などができれば非常に意味があると思うが、実情は異なるのではないか」と述べた。

なんかコレ、この国の残念なパターンを
そのまま表すような話じゃないだろうか?

企業だけじゃない。

例えば教育界隈もそうだ。

プログラミングとか、探究学習とか
学びの多様化学校とか、新しいの色々
いつもテンコ盛りにありますが――。

あ、素人の部外者が無責任に
厳しいことを言い放つので、
関係者の方は歯を食いしばってください。

新しいの色々テンコ盛りにありますが――。

考えが雑で、現場に丸投げ。

そして経営陣はずっと役員室にいるまま。

新しい何かに過度に期待して
いつもそれで何とかしようとする。

しかも現場任せで。

「毎日違う人が隣に座れば気分も変わるし、
社内が活性化して業績上がるっしょ!」

本当にこのフリーアドレスの話みたいだ。

でも本来はそんな安直で
お手軽な話じゃないんだよな。

お手軽な話じゃないんだよ。

この国はいっつも根本に切り込めない。

むしろわざと根本に切り込まない。
小気味いいくらい、絶対に対処療法だ。

――と思いました。

なんかね、ニュースをいろいろ
読むにつけ思う。

子どもたちも、先生たちも、
本当にみんな可哀想だよ。

学校という場を根本的に変えなくちゃ。

という悲憤をね、こうして時々
どうしても抑えられなくなる。

スイッチ入っちゃうんだよな。

ということで吐き出しました。

フリーアドレスの話に戻ると、

稲水准教授は「結局バランスが大事だ。誰かとコミュニケーションする中で新しいものが生み出されるシチュエーションもきっとある。一方、一人で集中することで成果を出していくことも必要だ。そのバランスをうまくとっていくべきだ」と述べた。

結局こういうことなんだよね。
当たり前といえば当たり前だけど。

今日も良い一日を。

プロフィール写真

 

記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。

更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ

 

Sponsored Link



まず親が幸せになる|びーんずネット

不登校のセミナーやカウンセリング、インタビュー事例集をお届けする活動を夫婦でしています。ぜひご覧ください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。