「本当の親子関係」なんて取り戻そうとするな

 

 

Oh, what a 寝苦しい夜なんだ、
ったくもう!!!

あ、のっけから失礼しました。

気を取り直して(コホン)。

不登校で一番怖いのは

不登校の一番の怖さ。

それは子どもがこのままずっと
学校に行けなくなること、じゃない。

そうじゃない。

不登校の一番の怖さ。

それは家庭が、そして親子関係が根本的に
壊れてしまう可能性があることだと思う。

僕ら本当に余裕のない中で
日々、暮らしている。

なんのかんの、日中はずっと子どもを
預かって給食も食べさせてくれていた、
学校という便利な場所。

朝「行ってらっしゃい」と送り出せば、
少なくとも夕方までは面倒見てくれてた。

そこから突然、家にこもりきりになる、
お気楽な御仁が家庭内に一人、爆誕する。

――というのが、大方の不登校の図で。

普通の(とあえて言う)社会生活を
営んでいる親の身にはかなり理解が難しい。

学校へ行くのが子どもの仕事だろ?

なのにゲーム三昧昼夜逆転勉強は皆無。

まあ、傍目には何の生産性もない
自堕落な生活様式にしか見えない。

「だめっしょ?こんなんじゃ!」と思う。

勉強は百歩譲って良しとしたとして。

このまま家族以外の誰とも話もせずに
育って社会性が身につくはずがない。

要は生きていけないじゃん、このままじゃ。

イライラするし、カリカリもする。

そうしていろんな歯車が狂い出す。

これがまあ、結構つらいのだ。
地味に腹立たしいし、苦しい。

そうして気づけば家庭がグラグラし始める。
ギシギシ、ミシミシと軋んでくる。

10年前、我が家の場合もそうだった。

かろうじてくぐり抜けられたけれど、
思い返せばけっこうな危機だった。

「本当の親子関係」を取り戻せば解決する?

そういう中で――。

不登校の問題の根幹はずばり、
「親子関係」にあります。

ですからきちんとしつけを見直して、
デジタル機器はしっかり制限する。

見直すべきは親の子どもとの関わり方。
なので子どもでなく親を我々が指導します。

そうすることでお子さんは
平均3週間で9割が再登校します――。

ということを能天気に謳う人たちがいて、
(あ、スダチっていう会社のことですね)
僕は本当に腹立たしい。

スダチの何が腹立たしいか?

不登校は親子関係が問題の根幹だと
決めつけていることだ。

いや、本当にそうじゃないから。

むしろそうやって
「本当の親子関係」を取り戻す!
みたいな高圧的な内心の意識で
デジタル機器を取り上げたりすると、
少なくとも確実に親子関係は悪くなる。

だって子どもからしたら親が突如、
「暴君ハバネロ」に変身するわけだから。

そんな親の勝手なメタモルフォーゼを
子どもがもろ手を上げて歓迎して、
改心して3週間で登校するようになる。

真面目にそう思いますか?

そんなに世の中って甘いものですか?
胸に手を当てて思い出してみてください。
これまで子どもを自在に操れてきましたか?

親子とはいえ、別人格の他人。

そして不登校は誰だってなり得るもので、
親の責任でも子育ての失敗でもない。

悪いのは親じゃない。
恥じる必要なんてまったくない。

だって「不登校は誰にでも起こり得る」
ことなんだから。

文科省もはっきりそう言い切ってます。

でも親はどこか心の奥底でどうしても
罪悪感を感じてしまっているんだよね。

自分たちのせいなんじゃないかと。

そこに実に巧妙につけ込むところが
気に入らない。

大事なのは「情報」と「繋がり」

ということで最初に戻るわけだけど。

不登校の一番の怖さ。

それは子どもがこのままずっと
学校に行けなくなること、じゃない。

家庭が、そして親子関係が壊れてしまう
可能性があることが一番の怖さだ。

親子関係が完全に壊れてしまうと、
それこそ修復するのは本当に難しくなる。

なんなら一生、関係は崩れる。残念ながら。

親子とはいえ、別人格の他人。

登校や進学はね、とりあえず一旦、
戦略的に脇に置きましょ。

そう、戦略的に脇に置く

一番大事なのは子どもが家で
安心していられること。

いや、それはわかってる。

わかってるけど、いつまでこれが続くか
全然わからないのがマジでイラつく!

というのも、またよーくわかる。
実際、自分もそうだったから。

じゃあどうすればいいの?

とにかく「本当の親子関係」だけは
安易に取り戻そうとしないでください。笑

大事なのは「情報」と「繋がり」です。

1)まず「情報」

たくさん本を読みましょう。
もっともっと不登校を知りましょう。

びーんずネットではたくさんの実例を
インタビューしてまとめて出版しています。

もちろん、他にもたくさん
良い不登校の本が出版されてます。

2)そして「繋がり」

同じ思いを持つ人たちと繋がりましょう。
もっともっと不登校を感じましょう。

びーんずネットでは毎月、全国各地で
お散歩会という場を開催しています。

もちろん、近隣に親の会があればぜひ。

って長々と熱くなっちゃった。

What a 暑苦しい純ちゃんなんだ、
ったくもう!!!

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。