不登校の子の卒業式、何より大切なことって?

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不登校の子を持つ親の心を大いに
ざわつかせる季節がやってきた。

卒業式や卒業アルバムの季節だ。

世の中にたえて卒業式なかりせば
親の心はのどけからまし

という歌はない。

でも本当にね、これは不登校界隈
「あるある」の話なのでね。

前にも紹介した話だけど、今年も紹介。

親が学校と掛け合って、
校長室で親と校長先生と3人で
卒業式をすることになった。

でも直前になって子どもは
「行かない」と言い出す。

「最後の1日くらい」

と親は思う。

でも何より大切なもの、それは
子どもの自己決定だ、という話だ。

1月15日号の不登校新聞
「不登校コラム 子の気持ち 親の想い」
を引用する。

子どもに卒業証書を渡すこと、それを受け取る子どもの姿を見ること、そこでほっとしているのはえてして先生や親などの大人です。
(中略)
不登校と卒業式をめぐり、もっとも大切なことは先生や親の安堵感ではなく、子どもの納得感です。そのためには、子どもの気持ちを最優先し、子どもの自己決定を何より重んじることが重要です。

これね。
本当にそう。

ただ耳が痛い人も多いんじゃないかな?

要するに大人が安心したいんだよね。
結局のところ、煎じ詰めれば。

「せめて卒業式くらいは」
「最後の区切りなんだから」

みたいな気持ちって。

ちなみに――。

不登校新聞のアンケートでは、
こんな結果も出ているそうで。

卒業式の出席者と欠席者、
双方にその選択をどう感じているか、
聞いてみたという。

まず出席した人の声。

1番多かったのは
「どちらともいえない」で44%。

一方、欠席した人の声。

1番多かったのは
「欠席してよかった」で80%だった。

出てほしい、と大人は思う。
もうこれで最後なんだから、と。

でも大事なのは本人がどう感じるかだ。

最初は「出る」と言っていたのに、
直前になって「やっぱり出たくない」
と言い出すこともあるだろう。

しかし、それはすべて、そのときの子どもの本音です。結論が何度変わろうとも、今この瞬間の自分の意思決定を周囲から大事にしてもらえたという事実は、子ども本人の納得感だけでなく、その後の自己決定においても、肯定的に考え、捉えていけるようになる基礎になると考えます。

まさにまさに、その通りだと思いませんか?

ちなみに我が家の場合は逆に
「最後だけ行く」
と本人が言い出したので
こんな感じでした↓↓↓。

さあ、次!

2020.03.28

何より本人の自己決定を大切に。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。