「不登校」というのは「育ち方」の一つ

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不登校新聞・石井志昂さんの
『フリースクールを考えたら最初に読む本』
を読んだ。

「フリースクールとはどんな場所か?」
「どんな基準で選んだらいいのか?」

実にていねいに、わかりやすく
解説してくれている本だった。

フリースクールという場所。
そういうものがあることは知っている。

でも、どうにもこうにも
我が子が通うことに抵抗を感じてしまう。

そういう方にはぜひ一度、
まっさらな気持ちで
読んでみてもらいたい本だと思った。

将来はだいじょうぶ?

僕もかつて息子の不登校に悩んだ親だ。
今は悩んでないけど、まだ現役の親だ。

なのでやっぱり個人的に一番響いたのは
「子どもをフリースクールに行かせて、
将来はだいじょうぶ?」のくだりだった。

何をもって「だいじょうぶ」なのか?

そこは、親がしっかり自分で
深く掘る必要があると僕なんかは思う。

だけど、石井さんはこの相談にはいつも
「だいじょうぶです」と答えているとの由。
その詳細は実際にお読みいただくとして。

「そうだよなあ」

と僕が思ったのはこの部分だった。

フリースクールを卒業した人と、そうでない人を見分けてくださいと言われても、まず不可能です。

「りっぱな」大人になっているかどうかは、見る人の尺度によって異なるでしょうが、フリースクールの卒業生は、紆余曲折ありながらも、なんとか暮らしている人たちがほとんどです。

要は、「不登校」というのは「育ち方」の一つなのです。みんなと同じように学校に通っていた人たちも苦労はしたはずで、不登校の子どもはそれとは違う種類の苦労をしてきたというだけです。

つまり、不登校の子どもたちも、人生を生きる中で、学校に通っている子どもたちと同じように必要でかけがえのない経験をしているのです。

大切なのは親が不安に負けないこと。
不安に負けずに子どもを信頼すること。

ですな!

もうシンプルに。本当に。しっかりと。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。