「なんだかなあ」と思って読んだ。
詳細は記事をお読みいただくとして。
やっぱり僕がどうしてもひっかかるのは、
受験生を持つ親たちのこんな言葉だ。
《受験まで追い込みのこの時期にわざわざ流す必要がある?》
《やる気なくしたらどう責任を取ってくれるんだ》
《勉強しない子どもに勉強しなさいって言っちゃいけないの?》
《胸が痛い。ちゃんと合格できるのか、親だってすごく苦しいんだよ》
やる気なくしたら
どう責任を取ってくれるんだ!
ってCMに向かって怒るけどさ。
誰が何をどう責任を取るというの?
っていうかアンタ、どんだけ
他人のせいにしようとしてるの?
うまく行かないのは全部、人のせいかよ?
いったい何様なのさ?
お客サマという名の神サマ?
あのさ。
ハッキリ言ってもいいですか?
って思わず熱くなっちゃうんだけど。
ちょっとやそっとのことでなくなる、
そんなチンケな「やる気」なら、
悪いけど何をやってもうまくいかないよ。
っていうか、そもそもだ、
この時期受験で大変なんだったら
テレビなんか見なきゃいいじゃん。
民放のテレビ番組なんて人間を
アホにすることしか目的に作られてないし。
あ、さすがに言い過ぎましたかね?
でも偽らざる本音です。
って実は僕も中学受験をした。
かれこれ40年前の話だ。
もちろん多少、親に誘導された感はある。
でも最終的には自分で受験をすると決めた。
自分で決めたから自分なりに頑張った。
ささやかな成功体験だ。
大学受験もそうだ。
自分で決めたから自分なりに頑張った。
「親だってすごく苦しいんだよ」
そう言いたくなる気持ちもわかる。
自分もこうして人の親になったから。
でもそれは、
厳しい言い方だけど間違ってる。
受験するのはあくまでも子どもなのだ。
親にできることは応援することだけ。
自分も一緒になって
バッターボックスに立っちゃだめだ。
そこはきちんとわけなきゃ。
なのでね。
ACのこの表現はやっぱり秀逸だと思う。
続いて映像は少年の自宅のシーンに切り替わる。90点を取った算数のテストの答案用紙が机に置かれている。少年の隣には母親の姿がある。
母親は「私たち頑張ったよね。今は勉強だけしていればいいの」と語りかける。少年の両肩に手を置き「全部あなたのためだからね」と言い聞かせる。少年に笑顔はなく、「これはぼくのためなんだ」と心の中でつぶやく……。
《子どもの心を尊重していますか?》
全部あなたのためだから――。
これは子どもには「呪い」の言葉であって、
親のやましさを覆い隠す言葉でもある。
結局このCMに炎上反応してる親たちも、
心の奥ではやましさを感じてるんだよね。
だから一番痛いところを指摘されて
こうやって逆上する。
「子どもの心を尊重していますか?」
胸を張って「尊重してる」。
そう言えたらいいですよね。
そう言いたいですよね。
そう言えるようにしましょ。
今日も良い1日を。
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