「なるほどー」と思って読んだ。
書評家、つまり本を紹介するプロが教える
読書感想文の書き方という話だった。
いわく――。
読書感想文のコツはただひとつ。
「自分の嫌いなモノについて
書いた本を選ぶこと」だという。
そしてこう言い切る。
読書感想文とは、
「この本を読んで私はこう変わりました」
と言えばいいジャンルの作文だと。
つまり……
① 自分の嫌いなモノについて書いた本を選ぶ
② その本を読んで「嫌いだったモノが、好きになった」内容の感想文を書くこれだけで、「褒められる読書感想文」が完成してしまうのです。
というのも、読書感想文は「この本が、面白かったです」だけで終わると、なかなか褒められません。なぜなら読書感想文というジャンルは、先生が「本を読むことで、この生徒はいい人間に変わっている」ことを確認したいために作られた課題だからです。そう、本当に重要なのは、本を読んだ感想ではありません。この本を読んで、学生さん自身がどう良い人間に変わったのか――その「読書体験」こそが求められているものなのです。
た、確かにぃぃーー!!!
これは実に身も蓋もなく、
それでいて実に本質を突いてると思った。
そうなんだよね。
「本を読むことで、
この生徒はいい人間に変わっている」
それを先生が確認したいだけなんだよね。
結局のところ、読書感想文って。
真面目に、まっとうに、
自分の感想を書こうとするから難しい。
そうではなく。
嫌いなものについて書かれた本を選ぶ。
そして嫌いだったものが好きになりました、
という自分の「変化」について書く。
これが一番ほめられやすい感想文だと。
いや、もうこれ、本当に
小学生のときに知りたかったマジで!
あと僕らの世代は時代もあったろうけど、
『ガラスのうさぎ』みたいな本ばかり
課題図書として読まされた記憶がある。
「戦争は本当に良くないと思いました」
と大人は書かせたいんだよね、俺らに。
いや、そう書きましたよ、ちゃんと。
こう見えて割と良い子だったから、俺っち。
「戦争、ダメ絶対!」ってもう期待通りに。
なんかね、本の内容はともかく、
そういう先生や大人の思惑が
ありありと透けてみえる、そのことに
子ども心にうんざりしながら。
戦後民主主義のイケナイ一幕だよね。
って完全に話が逸れてるな。
お手本の例文もあるのでわかりやすかった。
ご興味ある方はぜひ。
ちなみに――。
「読書感想文にChatGPT使うの禁止」
と先生や教育委員会は盛んに仰いますが。
これからの時代、AIを使いこなすのは
悪いけど必須の能力になると思う。
でね、これは僕の提案なのだけど。
いっそのことChatGPTに書かせることを
唯一の条件にした読書感想文、つまり
「自分で書くのはダメよ」縛りをつけた
コンクールを開催したらどうだろうか?
いや、冗談抜きで文章は自分で書くよりも
早晩AIに書かせる時代になると思う。
特に読書感想文みたいな、不毛で、
大人が愛でたいだけの瑣末な課題には
最小限の労力で乗り切る。
同時に最大限の結果をゲットする。
そういう「21世紀のサバイバル」
のスキルを、未来ある子ども達には
ぜひ身につけてもらいたい。
って言い過ぎかね?
これ怒られちゃうのかな?
でも割と真面目にAI縛りコンクール、
個人的にいいと思ってます。
「どうやってAIにそれらしく書かせるか?」
それを考えて実現するスキルこそ、逆に
真に実になるものなんじゃないかなと。
今日も良い1日を。
P.S.
来週末16日9時からお散歩会を開催します。
参加無料です。よろしければぜひ。
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