積み重ねたものがプレシャスであるほど

映画『グリーンブック』を見た。

どんな映画か?

僕が要約するのはアレなんで、
公式サイトから引用。

時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

本当にこういうあらすじを書く人は
上手だなあ、と思うのだけど、
まさにその通りの内容だ。

もっと簡単に言ってしまえば、
いわゆるロードムービーだ。

旅の途中で起こる様々な出来事が、
物語そのものになっている。

用心棒の白人と、インテリの黒人。
公民権法制定前夜、差別公然の南部を進む。

相容れない凸凹の二人が、
旅を続ける中で変貌し、自分を、
そして互いを発見していく…。

そういう意味ではどういうゴールになるか、
つまりお互い理解し認めあうようになる、
というハッピーエンドは、
映画を観る前からもう見えているのだけど、

それでもやっぱり「物語」というものは
面白く、力強いもので…。

とっても良かった。

ひとつひとつのエピソードが
積み重なっていく。

時にぶつかることもあるし、
うまく行かないこともママある。

そういうふうにエピソードが
積み重なっていく様を見て、
どんどん主役の二人に感情移入していく。
それが楽しい。

思うのだけど、、、

大切なのは「思い出」なんだと思う。

僕たちの人生を彩るもの、
そして絶対にお金で買えないもの。

それは数々の思い出だ。

きっと一緒に積み重ねた思い出が
プレシャスなものであればあるほど、
人間関係は濃いものになる。

人生もそうだ。

そして思い出は単純に
楽しければ良い訳でもない。

今経験していることがたとえ、
辛く、苦しいものであったとしても、

いつか振り返ったとき、
それらは輝きを持つ宝石に
変わっているかもしれない。

そしてだいたいにおいて、
楽しいだけだった思い出よりも、

時がすぎて振り返ったときに
輝くものの方が、より貴重な気がする。

なんて、あんまり熱く演説すると
鼻毛が飛び出てしまいそうなので、笑
今日はこの辺で。

グリーンブック、良かった。おすすめです。
https://gaga.ne.jp/greenbook/about.html

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。