週末、連日の不登校セミナー参加。
昨日は登進研バックアップセミナー
「不登校ーあの頃、母はなにを
考えていたのだろう」に行った。
かつて不登校を経験し、現在は
公立の教育相談室で相談員として働く
藤谷紀子さん(仮名)。
八王子市教委で心理相談員の海野千細さんが
藤谷さんにお聞きするトークライブと、
Q&Aの第二部の構成だった。
そのトークライブで
印象に残った言葉を3つご紹介。
心は休めていない
「学校は休んでいるけど、心は休めていない」(海野千細さん)
好き勝手やっているように見えても、
学校に行っていないことで
子どもは罪悪感を感じている。
苦しさや申し訳なさを常に抱えている。
本当に元気なら家の中に
じっとしてなどいられない。
――そうなんだよね。
ちょっと前にも書いたことだけど。
多忙でおかしくなりそうだったとき、
思い切って仕事を休んだ。
でも布団をひっかぶって休んでいても
頭から仕事のことが離れない。
周囲に迷惑をかけている。自分を責めた。
そんな頃のことを思い出した。
口先だけは逆効果
「親が何で変わったか背景が見えないと、どんなに良い変化でも子どもは疑心暗鬼になる」(海野千細さん)
藤谷さんのお母さんがある日突然
「学校に行かなくていいよ」
と言い出したとき。
藤谷さんにはそれは口先だけ聞こえて、
逆にムカついた、という話を受けての言葉。
相談した先で、子どもを見守りましょう、
と言われたのかも知れない。
でもそれならそれでこう言ったほうがいい。
できればあなたに学校に行ってほしい。
でもアドバイスされたから、
少し考え方を変えようと思って…とか。
背景を知らせないまま、
急に親が変わると子どもには不透明に映る。
たとえ子どもにとって良い変化だとしても、
親の不透明さを子どもは見抜くし、嫌がる。
自分の実体験でもそうだった。
いくら口で言っても、親が内心思うことは
子どもに(たとえ小学三年生だとしても)
笑っちゃうくらいに筒抜けなんだよな、と。
悪いことでも弱いことでもない
最後、3つめ。
これが個人的には一番響いた。
「不安を抱えているのは、悪いことでも弱いことでもない。それだけ一生懸命に向き合っていること」(藤谷紀子さん)
現在は相談員として働く藤谷さん。
ご自身の不登校体験を通じて、
悩みを抱えた人に一緒に寄り添ってきたい、
と大学で心理学を学んだ。
今の仕事に就こうと思ったことに
関連しての言葉だった。
不安を抱えているのは、
悪いことでも弱いことでもない。
何気ない一言なんだけど、
僕にはハッとさせられる言葉だった。
苦しいなら、感情が高ぶるなら
思えば、ずっと競争してきた。
受験も就職もそうだったし、
仕事は競合他社との勝負だと捉えていた。
やるかやられるかの生存競争だと思ってた。
小さな会社を何社も渡り歩いてきたけど、
社内でも他人に遅れを取らないように、
いや、常に先んじようとしてきた。
ある程度、うまく行ってたほうだとは思う。
そういう中で、不安や悩みは常に、
襖の向こうの押入れの中に放り込んできた。
まるで都合が悪いものか何かみたいに。
それもこれも、ひとえに「弱い」と
思われたくなかったからだなあ、と。
これまでの自分をしみじみ、思い返した。
不安を抱えているのは、
悪いことでも弱いことでもない。
だいじょうぶマイ・フレンド。
苦しかったら、話してみればいいし、
感情が高ぶるなら、涙流したらいい。
今日も良い1日を。
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