迷いながら、右往左往しながら、でも楽しくやっている

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本を作って売っている。

実際に作って売るようになって、改めて
大きく見えてくるようになるものがある。

表紙のデザイン、
目次や章タイトルのレイアウト、
柱やノンブルの位置と級数、
版面の余白率、つまり
1行の文字数と1ページの文字列、
そして大きく印象を変える
本文の級数とフォントのこと……。

これまであまり意識していなかった
そういう諸々を、出版を始めてから、
ものすごく意識するようになった。

今、新しく本を買うと、最初に見るのは
ぜんぶ、上に挙げたような項目だ。
(そして奥付も必ずチェックする)

ある意味、知らなきゃ知らないで
「幸せな一人の本好きだったな」
と思う部分でもある。

でも知ってしまった。

もちろん作る立場なんだから、
知らないわけにはいかない。

言ってしまえば全部微差かもしれない。

でも神は細部に宿るというのは、
本当に、本当に、その通りだとも思う。

読者が少しでもストレスなく読めるように、
そんな微差を黒子に徹して調整していく。

日々、もろもろ、悩みながら、
In Design沼の無限の深みにもがきつつ、
プロってすげえなと改めて感心しながら、
そして良いとこは取り入れながら、
一方で本の内容と読者を思い浮かべながら、
何が最善かを常に自問しながら、
迷いながら、右往左往しながら、
でも楽しくやっている。

来月に『雲の向こうはいつも青空』の新刊を。
再来月に蓑田雅之さんの2冊目となる新刊を。

連続で発行する予定だ。

書き起こしと組版、という地味な作業に
いま、がんばって取り組んでいる最中。

自分で言うのもナンだけど、
どちらも良い本になる予定です。笑

ぜひ買って手にとってみてください。

今日も良い1日を。

P.S.
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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。