敗戦後、
進駐軍としてやってきた米兵を見て、
当時の人は「なんてぴったりした
軍服を着ているんだろう」って感心した
という話があるそうだけど、
日本軍では
支給される軍服や軍靴は中古品で、
サイズが合わないことが多かった。
文句を言うと
「足を靴に合わせろ」と言われたらしい。
なんだかそれを思い出してしまう話だった。
11月1日の日経電子版の記事のことだ。
相変わらずの「完食」指導
「クラスメートの前で先生に魚を口に突っ込まれ、飲み込むまで見張られた」。千葉県の定時制高校3年の女子生徒(18)は小学4年の時、担任に苦手な魚を無理やり食べさせられたことがきっかけで拒食症になり、不登校になった。
「うちのクラスは他のクラスより残飯が多い。給食を食べない子は私のクラスの子じゃない」。給食を残すと叱られるため、口の中に隠してトイレに駆け込み、捨てることが数十回あった。給食は「何より苦痛の時間」だったと振り返る。
驚いた。これって
虐待以外の何物でもないと思うんだけど。
一体どうしてこんなことが起きるのか?
東北地方の小学校の女性教諭(31)は「食品ロス削減の観点から学年ごとに残飯の量を計測される。目標をクリアしないと校長から指導されるので、子供に完食するよう言わざるをえない」と明かす。
食品ロス削減というなら
生徒に全部食べろという前に、
やれること・やるべきことが
他にあるんじゃないだろうか?
例えば曜日ごと・メニューごとの残飯量を
計測・分析して改善をしているんだろうか?
メニューや味付けを変えてみるとか、
栄養価に支障ない範囲で
供給量を減らしてみるとか。
あるいは給食当番が一律に
盛り付けを行うのではなく、
生徒自身が食べたい量だけ
盛り付けるバイキング方式にするとか、、、
そういう工夫をした上で
言っているんだろうか?
「食品ロスを減らしたいから完食しろ」は
「サイズが合わないなら足を靴に合わせろ」
と言うのと、本質的に変わらないと思う。
不都合なことは全部末端(兵隊や生徒)に
押し付けて解決しようとしている点で…。
何がなんでも全部食え、はおかしい
実は以前この記事を書いた時、
まさか僕の時代とまったく同じことが
今も繰り返されているとは思ってなかった。
だから日経の記事を読んでびっくりした。
一人一人それぞれだ。
好き嫌いが少ない子もいれば、
偏食の子もいるだろう。
それを理解して認めることが、
まずは大切なことじゃないだろうか?
何がなんでも全員全部食え、
はやっぱりおかしい。
そしてもっと悲しいのは、
先生が生徒の味方になってくれないことだ。
先生はいったい誰の味方なんだろう?
残念だ。本当に…。
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