実はもう半分近く進んでいるのだけれど、、、
日々の雑事にかまけてしまっていて。
「レ、レポが追いつかない……」
あ、新しい不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』
Vol.11号の取材の話です。
昨日は3人目の方の取材だった。
なんというか――。
こういう記事を読むたびに思う。
「確かにAIで世界は一変するだろうな」と。
私が参加しているとあるグループチャットでは「●●風(任意の作家やライターを挿入)の文体で**についての社会評論を書いてください」といったプロンプトでo1(※ChatGPTで知られるOpenAIが開発したAI)により出力された文章をそのまま貼り付けて遊んでいる人がいる。
もうすでに相当にそのレベルは高く、破綻のない文章を当たり前のように仕上げてくる。たとえば「村上春樹風」なら本当に村上春樹が書いているように見える。しかもそれは単純に文体を似せているだけではない。作家それぞれが持っているであろう考え方や発想の「角度」まで相当に酷似しているのだ。
こうした光景を目の当たりにすると、「ライティング」の仕事はいったいいつまで存在するのだろうかと思わずにはいられない。
そう。24時間365日、
風邪もひかずに働けるのがAIなのだ。
そしてそのレベルはぐんぐん上がってる。
10年後の知的労働の景色は
確実に一変するだろう。
さて。
僕ら夫婦は本の出版を生業にしている。
出版。まさに斜陽の業態だ。
僕らの本を買って読んでくれる人は、
本好きな人が多い。
ただ世の中の圧倒的多数はそうじゃない。
動画の方が爆発的に需要が多い。
そしてAIの能力向上と比例するように
人々の読解力は致命的に落ちつつもある。
でもね。
たとえ斜陽でもなんだろうとね。
僕らはきっと「本」という
このフォーマットを選び続けるだろう。
本って本当にすごいんだよ。
だって2000年前の偉大な思想が今、
パラパラめくるだけで読めるんだよ。
すげーパッケージなんだよ。
考えてもみてほしい。
ソクラテスだの孔子だのが今、
この21世紀の世にいたとしてだよ。
彼らが3日間の自己啓発セミナー開いたら
参加費いくらになるよ?
ウン十万円は固いよね?
それが本なら千円とかで読めちゃう。
なんたるコスパの良さ!
それが書籍の素晴らしいところだ。
いかん、話したいことの本筋から
どんどんズレてる。
えーっとですね。
今、僕らがしている
不登校インタビュー事例集の取材。
すごくいーんです。
深いんです。響くんです。
3時間以上、みっちり聞き切ってる。
もうね、すごい物語ばっかりなんです。
陳腐な表現になるのだけれど、
本当に「人に歴史あり」だらけなんです。
深いんです。響くんです。
それをあなたにも共有したいんです。
その、共有の方法。
それは、僕らには書籍という形を
取るのがやっぱりベストだと思う。
なぜか?
短く良い形に編集して届けられるから。
「でも動画だって編集できるよ?」
ソコ、だよね。
なぜ書籍がいいのか?
あえてテキストの形に削ぎ落とすことで、
逆に豊かな行間を感じてほしいから。
本という手に取りやすい形にすることで、
他の人にも共有しやすくなるから。
いつでも、どこでも、誰でも、すぐ読める。
なんのデバイスも必要ない。
天上天下、なんの制約もない。
あなたはただページをめくればいい。
だからやっぱり本を作りたい。
本という形で届けたい。
そんなこんなです。
そして今、インタビュー事例集の取材は
どんどん進んでいる。
料理に例えて言えば素晴らしい食材が
どんどん手元に集まってる。
僕らは基本的に味付けは一切しない。
選んで切ってお皿に並べるだけだ。
でも切り方や並べ方は大きく影響する。
ここを間違えると
ある意味、台無しにもなりかねない。
だから半年間かけて
しっかり脳味噌に汗をかく。
これ以上考えられない。
そんなところまで考え尽くす。
地味だけど、超絶大事。
それがこの事例集の「編集」作業だ。
あんまり舞台裏を明かすのは
好きじゃないのですが、、、
やっぱり僕らの「思い」は
あなたに知ってもらいたいのでね。
ちょっと熱く書いてみました。
今日も良い1日を。

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