久々に走る10kmのレース。
僕は普段10kmは走らない。
走るのはハーフより長い距離だ。
なぜか?
ゼーハー息が切れるのが好きじゃないから。
ハーフ以上だと息が切れちゃ走り切れない。
でも10kmは息が切れたままでも
なんとかそのまま走り切れる距離だ。
だから走るのは敬遠していたのだけど、
まあ、それはともかく。
みんなと一緒にスタート地点に立って
号砲と共に走り始めた。
信じられないくらい、身体が軽い。
あっという間に僕が先頭に出た。
普段出さない4段も5段も速いスピード。
確かにゼーハー、盛大に息は切れる。
だけど、走っても走っても足取りは軽い。
「お? 自己ベスト出るぞ、これ」
なんてったってこれはレースで、
今は僕が先頭なのだ。1位なのだ。
こんなことって生まれて初めてだ。
もうウキウキしながら走る。
2kmほど走ったろうか?
「左へ入れ」
という赤い矢印のコース指示があって、
左に入ると学校の運動場のような
巨大な砂地の空間に向かって下っていく。
とにかくただただ、だだっ広い。
ごくごく小さい目立たない矢印が
あちこちでいろんな方向を指している。
でも10kmレースの大きな表示は
どこにも見当たらない。
そのだだっ広い運動場を
どっちに進めばいいのかわからない。
とりあえず慣性のままにまっすぐ走る。
じぇんじぇん風景も変わらないし、
相変わらず方向表示もない。
「あれ?」
と思ったところで拡声器で
僕のナンバーを呼ぶ声がする。
「153番さん、153番さん、
コースが違います」
なんだよ、こんなに自己ベスト目指して
息切らして走ってきて、コース間違いだ?
どんだけタイムが無駄になるってんだよ?
拡声器の係員さんに向かって駆け寄る。
「コースはどっちなんですか?」
「っていうか、あなたは失格です」
「は? 失格? なんでですか?
正しいコース教えてくれれば走りますよ。
なんで間違えたら失格なんですか?
そもそもコース表示が全然見えないですよ」
「表示は確かにこちらの落ち度です。
申し訳ございません。でもそうやって
失格になっている人があなたの他にも
何人かいらっしゃいます」
「いや、そういうことじゃなくて……」
と言い返しながら、その時点でこれはもう
夢であることがわかっている自分がいて、
同時にこの夢をブログのネタにしようと
思っている自分もいて――。
はい、ネタにしました。笑
何が言いたいか?
不登校ってまさにこの広大な
砂場の運動場なんだよね。
ひとたび子どもが学校に行かなくなる。
すると親はどうすればいいのか、
どっちに進めばいいのか全くわからない。
まさにだだっ広いだけの空間。
よくよく見ればそれこそ
小さな矢印はいっぱいある。
「親が甘やかすから不登校になる」
「スマホとゲームはさせるな」
「規則正しい生活と食習慣が大事」
などなど。
ありますよね?
これっぽいの。いっぱい。
だから真面目な人ほど
迷ってしまうし焦ってしまう。
まるでタイムを狙って先頭を走っていた
夢の中の純ちゃんのように。
でもね、思います。
夢の中では純ちゃん、
惰性でそのまま走ってしまった。
タイムを気にするあまり。
でも本当は迷ったそのときに
一度、しっかり立ち止まるべきだった。
よおく目をこらしてみればよかった。
係員さん探して聞いてみればよかった。
今、夢の中の僕のように、
そのまま走り続けている人も多いと思う。
「早寝早起きと食習慣が大事」
――みたいな一見正しそうに見える、
でも親の自己満足でしかない矢印に
惹かれてしまうこともあるかも知れない。
法外な料金がかかる不登校ビジネスに
目が眩んでしまうこともあるかも知れない。
そっちに走ってほしくない。
なのでマイフレンド。
タイムは一旦、意識から外しましょう。
遅れは、後からなんとかなります。
大切なのは「情報」と「つながり」です。
不登校の「その先」をまず知りましょう。
そのためには?
はい、みなさんご一緒に。笑
「びーんずネットの本を読む!」
同じ立場の話が通じる
仲間と繋がりましょう。
そのためには?
「びーんずネットの散歩会に出る!」
などなど。
今回も見た夢の話をネタに
強引に不登校に結びつけちゃった。
でも本当にそう思ってます。
今日も良い1日を。
P.S.
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