大人が変な関わり方さえしなければ

 

 

不登校についての情報は圧倒的に増えた。

いいことだ。
僕らの頃は本当に情報がなかったから。

でも良くない部分もある。

今、あふれかえっている不登校情報は
あまりにも玉石混交すぎるからだ。

ひとつ、ハッキリ言えるのは――。

「子どもを変えようとすること」

それがゴールなのは僕は良くないと思う。

「子どもが自立できるようにする」
「社会で“食っていける力”をつけさせる」
「別に学校へ行くことだけが全てじゃない。
ただし早寝早起きは絶対大事、
あとは元気に挨拶できるようにさせる」

などなど。

今の子どもの状態はやっぱり良くない。

ただ見守ってるだけじゃダメだ。

だからわれわれ賢き大人が
愚かな子どもを健全な方向へ導く。

「それの何がいけないの?」

と、あなたは思うかも知れない。

でもここには傲慢さがある。

「不登校の子どもは我々大人が
なんとか良き状態へ改善できる」

と信じる傲慢さだ。

確かに経験豊かな大人の働きかけで
事態が好転することもあるだろう。

でも「その方法」では必ずしも
好転しない場合だってきっとある。

いや、むしろ「その方法」で
うまく行かないほうが多いかも知れない。

僕は声を大にして言いたい。

子どもを変えるんじゃない。
大人がまず先に変わるんだ。

この子はきっと大丈夫なんだ。
そう心の底から信じること。

それがあって初めて、
子どもは本当の意味で回復する。

大人が小賢しい思惑で
子どもを思う方向に動かすのは違う。

「社会で食えるようにする」
「いっぱしの人間に育てる」

これは、やっぱり子どもに対して
非常に失礼で下品な物言いだと思う。

この子はきっと大丈夫なんだ。
そう心の底から信じること。

加えて――。

大人が子どもをなんとかするんじゃない。

大人が子どもをなんとかするんじゃない。
子どもは(ある意味)勝手に育つ。

勝手に、強く、必ず、育っていく。
大人が変な関わり方さえしなければ。

純ちゃんしつこいんで、
もっかい言っちゃう。

大人が変な関わり方さえしなければ、
勝手に、強く、必ず、育っていく。

アタクシはそう思っちょります。

そしてそう信じましょうよ。
そう信じるのが大人の使命なのだ、と。

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。