朝、オフィスに出向くと、
突然フラっと中山さんが入ってきた。
「え? 中山さん?」
前の前の会社にいた営業部の管理職の人だ。
会うのはあの会社を辞めて以来だから
もうかれこれ十数年ぶりになる。
「よッ、金子さん、久しぶり。ご活躍だね」
そう言って中山さんは馴れ馴れしく笑う。
この人は、良く言えば
人との距離の詰め方がとても上手い。
僕に言わせれば、如才ない世渡り上手。
もちろん個人的には苦手なタイプだった。
「でもやっぱりアレだよね、
信じて見守るだけじゃだめでしょ?」
十数年ぶりに交わす会話の第一声にしては
かなり挑戦的な内角高めの豪速球だ。
「ご活躍だね」ともさっき言った。
きっと僕のブログを読んだのだろう。
「お言葉ですが、中山さん」
僕は質問してみた。
「信じて見守ることの
いったい何がよくないんですか?」
「良いわけないでしょ、当然!!!」
そこで中山さんは突然豹変した。
語気を強めて続ける。
「あんたみたいな甘っちょろいことを
デレデレ垂れ流す奴ばかりだから、
今の悲惨な状況があるんでしょうが。
ちゃんと責任取りなさいよ」
「具体的に私が言っていることの
何がどう甘っちょろいんですか?」
「だいたいだね、
虎穴にいらずんば虎子を得ずだよ。
わかる?
物事はリスクを取らずに成果を
あげることなんてできないでしょ?
あんた甘すぎるんだよ。
だから不登校とひきこもりが増えるんだ」
「不登校とひきこもりが増える。それは
そんなに良くないことなんでしょうか?」
彼は顔を真っ赤にして両手で机を叩く。
「ダメに決まってるだろーが!」
「中山さん、私は質問をしてるんです」
と僕は努めて冷静に言った。
「でもまともに返していただけない。
それにそんなに怒鳴ってばかりいられると、
こちらも話をする気がなくなります。
申し訳ございませんが、ここで失礼します」
「都合が悪くなると逃げるのか?」
「質問にきちんと答えようとしないのは
むしろ中山さんのほうじゃないですか?」
――という夢を今朝は見た。
なんだかね。
幸いなことにリアルに僕に面と向かって
こんなことを言う人はいない。
(まあ、いたら即ブロックするけど)
まだまだ世間は実はこういう温度感だよ。
一皮剥けば本音はこんな人たちばかりだよ。
僕の深層心理がそう警告を発しているのか。
見守り沼の神様がお告げを寄越したのか。
よくわからないや……。
中山さん、勝手に夢の中で
登場させてしまってごめんなさい。
でも質問にはちゃんと答えてほしかったな。
誰もが口にしずらい本音をズバッと言う。
本人はそんなつもりだったんだろうけれど、
ただひたすら恫喝するみたいな物言いは、
目が覚めた今でも嫌な感覚として残ってる。
まあ、そんなこんなです。
この週末は函館に行きます。
散歩会もやりますんで、よろしければぜひ。
今日も良い一日を。
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