飛行機を降りるとき、
ふっと良い香りがした。
誰かの香水なのか、なんなのか?
匂いって記憶を鮮やかに呼び覚すよね。
20代で結婚したての頃、
マレーシアに住んでいるという、
うちの奥さんの友人が新居に来た。
そのときに彼女が
マレーシアのアロマを教えてくれた。
その匂いにとても似ていて、
そのことを突然思い出した。
その香りをすごく気に入った。
詳細は忘れてしまったけれど、
いくつか他にはない効果効能もあった。
何より日本では売っていないものだった。
「これ、輸入したらイケるかも……」
そんなことを考えたことも思い出した。
そうなのだ。
僕はなんのかんの、昔から
結構そういうことを考えていたのだ。
大学を出て働き出して。
確か最初のボーナスで
CDを複製できる音響製品を買った。
10数万円した記憶がある。
新卒の20代の若造には大金だった。
そして当時、CDはまだ簡単に
複製ができる時代じゃなかった。
もちろん買ったのは
自分たちのバンドのためだ。
でもアマチュアミュージシャンが相手なら、
CDが複製できるのは結構な魅力なハズ。
「これでCD複製の副業やっちゃう?」
そんなことを考えたことも思い出した。
いずれもすぐに思い直して辞めた。
今にして思えば賢明な判断だった。
でも思い直したその理由は、
今にして思えば良くなかった。
「どーせ無理」
そう、このおきまりの「呪い」に
単純に屈しただけだったのだ。
本当に「どーせ無理」なのか?
もう「どーせ無理」はやめようぜ、
いい加減さ。
俺らがずっと「どーせ無理」で生きてるから、
知らず知らず社会全体がどーせ無理の呪いに
かかっちゃってるんじゃないのか?
え? どうなんだ、純ちゃんよ。
大人の背中、子どもたちは見てるよね。
「恥ずかしくない背中でいるか?」
熱く、楽しく、ポジティブに!!
どーせもれなく死ぬんだからさ、俺たち。
など、など、など。
羽田空港をテクテク歩きながら、
匂いから広がった連想なんでした。
チャ、チャ、チャチャチャ、
チャチャチャチャ、
「オーレィ!」
今日も良い一日を。
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