「国語入試問題必勝法」
という清水義範の短編小説があった。
大学入試問題の国語の難解さを
パロディにしたもので、滅茶苦茶面白い。
一番ウケたのはラストの部分で、
ドロドロの何とも言えない展開の
私小説が問題文になっている。
設問は
「この内容を7文字で要約せよ」
というとんでもないもの。
で、その正解は?
いろいろあった(ジャスト7文字)
国語入試問題のバカさ加減には心底
うんざりさせられたことのある身には、
実に痛快な皮肉だった。
話は変わって、現在の金子家。
なんかね。
「いろいろあったんだね。いろいろ」
そう聞くしかないくらい、
やり込んだゲームの話が止まらない忍介。
開拓時代の匂いが色濃く残る
20世紀初頭のアメリカ西部。
社会のはみ出し者として生きる忍介。
あれこれあって、結局最後は
悲劇的な死を遂げたらしい。
何十時間も寝食を忘れてやり込んだ、
そのゲームが昨日やっと完結した。
もうそれで15歳の話が止まらない。
今朝起きたら、
またそのゲームをやっている。
聞くと番外編というか、
エピローグというか。
アーサーこと忍介が、命を賭けて守った
親友の息子が、今や立派に成長したそうで。
忍介が死ぬ際に残した彼の帽子と銃を
その子が受け継いで馬を駆っている。
それを見て感慨に耽っているらしい。
「家族を持つ感じがどんな感じか、
少しはわかった?」
と、話が途切れた時に聞いてみた。
「うん、わかった。でも、
守るべきものがあるのも大変なことだよね」
ゲーム、ではあるのだけど。
ひとつひとつの選択を続けていくことで、
物語が動いて、どんどん変わっていく。
要は自分が主役の60分ものの連続ドラマ、
50話ぶっ通しでやり遂げたくらいの
感じなんだろうと思う、たぶん。
今朝もマシンガントークが止まらない。
ふんふん聞くのだけど、もうね、悪いけど
ジョンやらビリーやらジャックやらが
何をどうしたのか聞いてもよくわからない。
「いろいろあった」
清水義範のキラーフレーズが頭で響く。
どうせなら――僕も真似してみようかな?
【設問】
今の忍介を14文字以内で要約せよ
いろいろ感じ取っているようだ
(14文字)
こんなところで、どうだろうか。笑
今日も、良い1日を。
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