ドM気質

 

 

「ドMな川崎サポーターのみなさん、
こんにちは!」

といのは昨日、ルヴァン準決勝で
選手たちのバス待ちで集まった時の
コールリーダーの第一声だった。

確かにドMかも知れない。

ルヴァンカップ32年間の大会史上、
第1戦を3点差以上で終えたのは29戦。

そこから逆転で突破したチームは
ただの一つもない。

つまり?

統計上の突破確率は見事なまでに0%。

要するに、不可能。

3点差は絶対にひっくり返せない。

でもそれを覆す「奇跡の大逆転」が見たい、
と集まったのが昨日の満員の等々力だった。

頭スッ飛ぶくらい、熱烈応援した。

結果は?

はい、ドMな俺らにふさわしい、
0−2の塩試合でしたよ。

せめて3点差をひっくり返せなくとも、
1点は絶対にもぎ取ってほしかった。

枠内シュート2本じゃあ、
まあ、どうしようもないよね。

大挙して押し寄せた新潟サポーターが
大喜びする姿を横目に見ながら、
なんとも受け入れ難い結果に
ハラワタ煮えくり返る思いで
帰り道をとぼとぼ歩いた。

いやあ、惨めだったな。

でも確かに、サッカーの応援って
ドMじゃないとやってられない。

どれだけ辛いことになろうとも、
ただただ信じて駆けつけるのみ。

マラソンもそうだ。

絶対にキツいのわかってるのに
結構なお金払って42kmも苦行する。

俺って完全にドM気質なんだな。

なんで自分から進んで
誰かに届かない思いを込めたり、
苦しいことを選んでしたりするのか?

確かに割には合わないし、
合理的でもない。

でもね、それだけじゃないんです。

その先にものすごい感激があることを
僕らドM気質は知っているんだよね。

まさに「ご褒美」って奴だ。笑

ということで、ドMな純ちゃんは
今日は30km走に挑みます。

3時間以上の苦行。
黙々とただただ走りますよ。

なんでまたそんなキツいことを、
とあなたは思うかも知れない。

走り終えた身だけに許される、
あの達成感が欲しいからなんです。

今日は荒川の河川敷。

さあ走るんだ、ドMよ!笑

良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。